【認知的不協和】酸っぱい葡萄の話 #1

ダイビングのツアーに同行しているとタローさんが「酸っぱい葡萄の話」を何度かするのを聞いたことがある。

最近になって酸っぱい葡萄の話の重要性が点と点になって繋がるように、脳内で整理できてきたので、講釈垂れていこうかなと思う。

酸っぱい葡萄のもともとのお話は・・・

昔、森の中には賢いキツネが住んでいました。ある日、キツネは高い蔓にたわわに実った美味しそうな葡萄を見つけました。しかし、蔓はキツネの手が届かないほど高い位置にありました。

キツネは蔓をよじ登ろうとしましたが、どうしても手が届かず、葡萄に触れることができませんでした。少狐はあきらめずに何度も試みましたが、結局蔓の高さにはかなわず、疲れ果ててしまいました。

「もうだめだ。この葡萄は届かないし、もしかしたら酸っぱいかもしれないいや酸っぱいに違いない」少狐はそう考え、葡萄から離れて立ち去ることにしました。少狐は悔しい気持ちを抱えつつも、他の楽しみを見つけることにしました。(自分の脳みそを騙してあきらめる)

酸っぱい葡萄と負けるFXトレーダーの共通点

なぜ?この酸っぱい葡萄とFXが関係あるのか?そう思われた方が多いのではないでしょうか

僕なりの視点で解説できれ良ければと思う。

キツネにとってはどうしても葡萄を取りたいという理想がある、しかしどれだけジャンプしても葡萄には届かない。この時、葡萄を取りたい理想と葡萄に届かないという事実にギャップが生じている。この時、自分の脳みそを守るために「どうせあの葡萄は酸っぱい」と自分を騙そうとする。

この現象を認知的不協和の効果という。

FXのトレードでも同じようなことが起きている。

全てのトレーダーは自分が思い描いたシナリオでポジションを持つ、しかし自分の思い描いたシナリオの反対方向にチャートが動いた時、この認知的不協和の効果が発動する。

利益方向に動くという理想と反対方向に動いてしまったという事実にギャップが生まれる。このギャップを埋めるために人々は、自分自身を騙して自分が正しいという理由を探し始める。

その結果、自分自身のルールを守ることができず、損小利大ではなく損大利小のトレードをしてしまう。

これが負けトレードの一つの典型的パターンと思われる。

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